肘の痛みが良くならない原因、自分でよくする方法を徹底解説|整体院 祐
肘が痛くなるとまず整形外科に行き、そこでテニス肘・ゴルフ肘と診断され、安静にし湿布をするよう指示を受けたり、ストレッチを指導されたり、注射を打ってもらうことが多いです。ただ、当院ではそのような対処をしても数ヶ月、長い方だと1年以上痛みが良くならず家事で重たいものを持たないよう気を付けたり、スポーツを制限している方が多く来院します。
テニス肘やゴルフ肘は肘の外側や内側の骨膜の炎症が原因と思われていますが、実際にそのような診断を受けられた方は肘の一箇所だけでなく前腕や上腕の筋肉の張りなど他の場所にも痛みや違和感を感じていることが多いです。その場合実は肘の骨膜の炎症ではなく他の場所に原因があることが多いです。
本記事では一般的に考えらているテニス肘・ゴルフ肘の原因。
良くならないテニス肘・ゴルフ肘の原因。
どうすればテニス肘やゴルフ肘が良くなるのか?解説していきます。
テニス肘やゴルフ肘に悩まされている方はぜひ役立てていただければと思います。
とにかく肘の痛みを何とかしたい、テニス肘・ゴルフ肘の専門家に治してもらいたい…という方はお任せください。
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一般的に考えられているテニス肘・ゴルフ肘の原因
痛みの特徴:肘の外側が痛むのが特徴です。手首を伸ばしたり、
原因の詳細:テニス肘は前腕の伸筋群(特に手首を動かす筋肉)
診断:外来で簡単に行える疼痛を誘発する試験で診断します。
以下の3つの検査が一般に用いられています。
いずれの検査でも肘外側から前腕にかけての痛みが誘発されたら、テニス肘と診断します。
1Thomsenテスト
患者さんに手の平を下に向け肘を伸ばしたまま検者の力に抵抗して手首を伸ばしてもらう。
2Chairテスト
患者さんに手の平を下に向け肘を伸ばしたまま椅子を持ち上げてもらう。
3中指伸展テスト
患者さんには手の平を下に向け肘と指を伸ばしてもらい検者が中指を上から押さえるのに抵抗してもらう。
治療:まずは保存療法を行います。
保存療法
1. 手首や指のストレッチをこまめに行います。
2. スポーツや手をよく使う作業をひかえて、湿布や外用薬を使用します。
3. 肘の外側に局所麻酔薬とステロイドの注射をします。
4. テニス肘用のバンドを装着します。
保存療法で良くならない場合に、手術療法を検討することもあります。
手術療法
筋膜切開術、切除術、前進術、肘関節鏡視下手術などがあります。
2. ゴルフ肘(内側上顆炎)
痛みの特徴: 肘の内側に痛みを感じます。手首を曲げたり、
原因の詳細:ゴルフ肘は、前腕の屈筋群(手首を曲げる筋肉)
診断:
多くの場合、以下のテストで肘の内側に痛みが誘発されればゴルフ肘の可能性が高いです。
1肘の内側部の痛み(圧痛)
肘を軽く曲げて、肘の内側にある骨の隆起(上腕骨内側上顆)を押したときの痛み。
2肘を伸ばした状態で、手をグーにして握り、手首を曲げた状態で、検者が手首を伸ばす方向に抵抗を加えます。 これで痛みが出れば陽性と判断します。
治療:基本的にテニス肘に対する治療と、ほぼ同様です。このような治療を行っても症状が改善せず、痛みが高度な場合に手術を行います。神経を保護しながら傷んだ腱膜を切除しますが、内視鏡を用いて行うこともあります。
テニス肘・ゴルフ肘が良くならない原因
肘の痛みの原因は肘の外側や内側の骨膜の炎症と思われていますが、実際には肘そのものの炎症ではなく肘に隣接する筋肉が硬くなっていたり、首から肘まで伸びる神経がどこかしらで絞扼されていることによって痛みが起きることがほとんどです。
〜筋膜由来の肘の痛み〜
肘の内側に付着する筋肉は前腕の屈筋群といわれる手指を丸め物を握め、手首を曲げる筋肉になります。肘の外側に付着する筋肉は前腕の伸筋群といわれる手指を伸ばし手首を伸ばす筋肉になります。これらの筋肉が過剰に使われ硬くなると肘の内側や外側に過剰な牽引力が加わり肘の痛みが出現します。その場合これらの筋肉をしっかり緩める必要がありますが、筋肉が硬くなっているのは筋硬結といわれる筋肉のこりが原因になっているのでストレッチではこのコリそのものを緩ませることができません。ですのでテニス肘やゴルフ肘では軽い痛み以外はストレッチでは痛みを軽減することは非常に難しいです。
さらに前腕の屈筋群や伸筋群は上腕の筋肉や筋間中隔といわれる筋肉と筋肉の間にある組織と筋膜でつながるため、上腕の筋肉が硬くなっても肘の痛みは出現します。もし上腕の筋肉が原因で肘が痛くなっている場合はいくら前腕の筋肉を緩めても肘の痛みはよくなりません。
〜神経由来の肘の痛み〜
肘には正中神経・尺骨神経・橈骨神経などの神経が通過しています。これらの神経は全て首から手まで伸びる神経になります。そしてこの神経は首の筋肉の間や鎖骨と肋骨の間、胸の筋肉の間、腕の筋肉の間を縫うように走行しています。もし首から肘までの間にこれらの神経がどこかしらで圧迫されてしまうと神経痛というかたちで肘に痛みが生じます。また神経が圧迫されると何もしていないくても筋肉が過緊張してしまいます。その場合いくら筋肉をほぐしても痛みの根本原因となっている神経を圧迫している要因を取り除かなければ肘の痛みは一向によくなりません。
テニス肘・ゴルフ肘を自分で良くする方法
テニス肘・ゴルフ肘の場合腕や肩周りに力が入らないようにし、これらの筋肉を緩める必要があります。
①腕に負担のかかる動作を控える
前腕の筋肉はものを握ったり、手首に力を入れる、指を動かすときに使われます。この前腕の筋肉は肘まで伸びて付着しているので握る動作や指を動かしたり、手首に力が入る動作を行うと肘が痛くなりやすくなります。代表的なものとしては料理で包丁を使って硬いものを切ったり、パソコンのタイピング動作です。力を入れていない動作でも繰り返し指を動かしていると筋肉は張ってきてしまいます。途中休みを入れたり、時々前腕をマッサージしたりストレッチするのが良いです。包丁で硬いものを切る時は両手を使うと良いです。
②重たいものを持たない
①同様重たいものを持つと強く握る力が必要になります。この強く握る時に前腕の筋肉が使われ、結果肘が痛くなります。肘に痛みがあるときはハンドバッグなどよりもリュックを持っていき、買い物をするときは手でカゴを持たずカートを使うと良いです。また買い物したものをショッピングバッグやビニール袋を手で持つよりもやはりリュックを使うと良いでしょう。
③脇を長時間開かない
パソコン作業や書き物など手作業をするとき、運転をするに脇を開いて作業をしてしまっている方もいると思います。脇を開くと三角筋という肩の筋肉が緊張し、その筋肉と膜でつながる外側筋間中隔といわれる肘まで伸びる上腕の筋肉を隔てる膜も緊張し肘に痛みが起きます。普段体の前に両手を出して作業をするときは脇が開きすぎていないか意識することも大切です。
④サポーターを使う
前腕や上腕の筋肉が緊張すると肘に痛みが出やすくなるため、これらの筋肉のサポーターを使用することで筋肉の緊張を軽減することができ肘にかかる負担を軽減することができます。特に手作業などをする時はサポーターを用いると良いでしょう。
⑤ストレッチ・マッサージを行う
首や前腕、上腕の筋肉をほぐすストレッチやマッサージを行うのは肘の痛みには有効になります。ぜひ1日3回、特にお風呂上がりには行うようにしましょう。
①前腕ストレッチ
https://youtu.be/ejHkaycuvVM?si=Xmjksf_dSutm2BBK
②前腕マッサージ
https://youtube.com/shorts/pvjrULHCNUU?feature=share
③上腕マッサージ
https://youtube.com/shorts/c0gZmRfSMuw?feature=share
④小胸筋マッサージ
https://youtube.com/shorts/7tFR9WRbH8I?feature=share
⑤斜角筋マッサージ
https://youtu.be/GlGGj9rfHEM