ぎっくり腰が良くならない原因、自分でよくする方法を徹底解説|整体院 祐
ぎっくり腰になってしまった時多くの方が安静にしていればよくなると思っています。実際当院でもぎっくり腰によくなる経験を持っている方は最初は整形外科などに行ってコルセットを処方してもらい安静にしていれば数日で良くなっていたという方がほとんどです。ただそのような方も、ある時ぎっくり腰になると今までとは違い安静にしていても1週間経ってもよくならず1ヶ月経ってもよくならずこれは今までのぎっくり腰とは違うぞと思い整体などを探す方が多いようです。
僕の経験上ぎっくり腰の痛みはかなり強烈で仕事を休むまでしている方も多い印象ですが、正しく原因を施術すれば痛みが強烈な割には想像以上に早くよくなる方が多いです。
病院や整形外科に勤めていた時はぎっくり腰の方をみる機会も多くなく、まさに安静にしてコルセットをしないとよくないと思っていました。
しかし、実際に整体でぎっくり腰の方をみさせていただくときちんとぎっくり腰も原因があり安静にしなくても早くよくなることが分かりました。
本記事では一般的に考えられているぎっくり腰の原因。
良くならないぎっくり腰の原因。
どうすればぎっくり腰が良くなるのか?解説していきます。
ぎっくり腰に悩まされている方はぜひ役立てていただければと思います。
とにかく腰の激痛を何とかしたい、ぎっくり腰の専門家に治してもらいたい…という方はお任せください。
24時間受付の予約フォームよりご予約いただけます。
一般的に考えられているぎっくり腰の原因
ギックリ腰(急性腰痛症)は、突然発症する激しい腰の痛みを特徴とする症状です。正式な医学用語では「急性腰痛症」と呼ばれています。
【1】症状
-
突然の鋭い腰の痛み:前かがみになったり、重い物を持ち上げた瞬間に発症することが多い。
-
腰を伸ばす・曲げる動作が困難:立ち上がる、歩く、寝返りを打つなどの動作がつらくなる。
-
腰に力が入らない・脱力感:ぎこちない姿勢でしか動けない。
-
痛みの部位は局所的:一般に片側または中心部の腰に限局している。
-
坐骨神経痛は伴わないことが多い(ただし椎間板ヘルニアなどが関与している場合は、足への放散痛を伴うことも)。
【2】病態(何が起きているのか)
ギックリ腰の正確なメカニズムは多岐に渡りますが、主に以下が考えられます:
1. 筋膜や筋肉の損傷
-
急激な動きで筋肉や筋膜が過度に引き伸ばされ、微細な損傷が起こる。
2. 椎間関節の捻挫(椎間関節症候群)
-
腰椎の後方にある関節に過度なストレスがかかって炎症が生じる。
3. 椎間板の変性や軽微な突出
-
椎間板(背骨の間のクッション)が軽く飛び出て神経に触れたり、周囲に炎症を起こす。
4. 筋痙攣
-
周囲の筋肉が**反射的に収縮(スパズム)**し、動けないほどの痛みを誘発する。
【3】原因
以下のような動作や要因が引き金になることが多いです:
-
重い物を急に持ち上げる
-
中腰の姿勢から急に立ち上がる
-
無理な姿勢での作業(掃除、荷物移動)
-
長時間のデスクワークや運転
-
筋力低下・柔軟性の欠如(特に体幹)
-
冷え(筋肉の硬直を招く)
-
精神的ストレス(筋緊張を高める)
【4】治療法
【初期:急性期(発症〜数日間)】
a. 安静
-
無理な動きは避けるが、完全な安静は逆効果になる場合も。
-
痛みが少ない姿勢(膝を曲げて仰向けなど)を取る。
b. 冷却(アイシング)
-
発症直後の48時間程度は、炎症を抑える目的で氷嚢や保冷剤で15~20分冷やす。
c. 鎮痛薬の使用
-
**NSAIDs(ロキソニン、イブプロフェンなど)**や筋弛緩剤。
-
湿布や外用薬も併用される。
d. コルセットの着用
-
一時的に腰をサポートして動作を楽にする。
【回復期(数日~2週間)】
a. 温熱療法
-
炎症が治まったら、血行を促進し筋肉の緊張を和らげるため温める。
b. 軽いストレッチ・体操
-
無理のない範囲で腰・太もも・お尻まわりの筋肉をほぐす。
c. リハビリ(理学療法)
-
体幹・骨盤の安定性を高める運動を理学療法士の指導のもと行う。
【再発予防(回復後)】
-
腰への負担を減らす姿勢・動作の見直し
-
筋力トレーニング(特に腹筋・背筋・骨盤底筋)
-
ストレッチ・ヨガ・ピラティスなどで柔軟性向上
-
腰痛ベルトの正しい使い方を学ぶ
【注意すべき症状】
以下の症状がある場合は、単なるギックリ腰ではなく、重大な疾患の可能性があるため、早急に病院を受診してください。
-
足のしびれ・力が入らない
-
排尿・排便障害
-
発熱や全身のだるさ
-
1週間以上痛みが強く続く
ぎっくり腰が良くならない原因
ぎっくり腰が良くならない原因は腰だけに目を向けてしまっていることにあります。
当院ではぎっくり腰の根本原因は腰以外の部位にあることが多いと考えています。
例えば前に屈む動作を行う時動いている関節は腰だけではありません。首や背中、股関節などの関節も連動して動きます。もし首や背中、股関節の動きが悪くなってた場合同じ屈む動きをする時他の関節の動きを過剰に行おうとします。つまり、首や背中、股関節の動きが硬い場合屈むなどの動作を行う時腰を過剰に動かそうとするストレスが腰にかかります。そのような腰にストレスを与える動作を繰り返し行うことで腰のダメージが蓄積しぎっくり腰になってしまいます。
特に硬くなると腰に負担がかかる部位か首と背中、肩甲骨、股関節になります。これらの関節を柔軟にしないとぎっくり腰の痛みは軽減しにくいです。
そのためぎっくり腰を良くするためには腰だけでなく腰以外の全身の関節の硬さや痛みが出る動作などを詳細に評価する必要があります。
また、ぎっくり腰で腰が痛いからといって腰を揉まれるのが一番危険な行為になります。腰が過剰に動くストレスによって腰痛が発生しているのに、その腰をほぐしもっと動きやすくしてしまうことでより腰以外が硬く、腰だけが緩い体の状態になってしまいより腰が不安定でストレスがかかりやすくぎっくり腰が増悪する危険が増えてしまいます。
ぎっくり腰は下手に腰を緩めるとかえって痛みが増悪してしまう腰痛になりますので、腰以外部位から動きを出していき腰にかかる負担を軽減していくのが良いです。
ぎっくり腰を自分で良くする方法
ぎっくり腰は腰以外の関節を柔軟にし腰が過剰に動いてしまう状態を防ぐ必要があります。
①コルセットを使用する
あまりに痛くて動けないほどのぎっくり腰の場合腰を完全に固定してしまった方が良いです。痛みが強すぎる場合はコルセットの使用をお勧めします。
②痛みがある方を上にして横向きで寝る
寝る時の姿勢が仰向きの場合、仰向きから起き上がる時に激痛が走りやすいです。また痛みがある方を下向きにすると痛みのある腰回りの筋肉が過緊張しやすいです。痛みの小さい方を上向にし布団などを膝の間に挟み抱き抱えるようにして寝るのが良いです。
③重たいものを持たない
ぎっくり腰は特に腰よりも上の首や肩、背中周りの筋肉が硬くなるほど痛みが強くなる傾向があります。重たいものを持つなどして首肩背中周りの筋肉が過剰に緊張するとぎっくり腰は悪化しやすいです。反対に首を回したり肩を回したり、肩甲骨を動かすなど積極的に上半身を動かすと痛みが軽減しやすくなります。
④お風呂やシャワーで積極的に体を温める
ネットなどで調べるとぎっくり腰は腰の捻挫なので冷やせと書いてあるものも多いですが、実際は全身の筋肉や関節が硬くなって腰に負担がかかりやすくなり痛みが出ることがほとんどなので多くのぎっくり腰は体を温めた方が痛みは軽減しやすいです。ただし、本当に椎間板ヘルニアの悪化などによって痛みが出た場合は温めると逆効果になることもありますので足の痺れなど神経症状がある場合は先ずはお医者さんにMRIなどを撮ってもらうことをお勧めします。
⑤全身のマッサージ・ストレッチを行う
ぎっくり腰は全身の筋肉が硬くなって起きるため全身緩めるマッサージ・ストレッチがおすすめです。ポイントは首→肩→背中→お腹→股関節の順に緩めるのが良いです。
①首マッサージ
https://youtube.com/shorts/xpClX_IFs-0
②斜角筋マッサージ
https://youtu.be/GlGGj9rfHEM
③大胸筋・広背筋マッサージ
https://youtube.com/shorts/86ohQyINkps
④大腰筋マッサージ
https://youtu.be/9qmm0bjRRDI
⑤大臀筋ストレッチ
https://youtu.be/9kutxsAY1sE