腰痛が良くならない原因、自分でよくする方法を徹底解説|整体院 祐
今まで整形外科や接骨院に長く通ってもなかなか腰痛が良くならなかった経験はお持ちではありませんか?
私は病院と整形外科に5年間勤めていましたが、腰痛で何ヶ月、何年も良くならず通い続けている方をたくさんみてきました。
本記事では病院などで診断される一般的な腰痛の原因。
腰痛が良くならない原因。
どうすれば腰痛が良くなるのか?解説していきます。
腰痛に悩まされている方はぜひ役立てていただければと思います。
とにかく痛みを取りたい、腰痛の専門家に治してもらいたい…という方はお任せください。
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一般的に考えられている腰痛の原因
腰痛は医師の診察および画像の検査(X 線や MRI など)で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛と分類しています。
整形外科や病院に行くと診断されるものが特異的腰痛になります。
特異的腰痛の中で最も一般的なものは
・腰椎椎間板ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・腰椎分離症・分離すべり症
になります。
腰椎椎間板ヘルニア
腰骨は5つの椎骨といわれる骨とその間にある椎間板といわれる中心部が髄核と呼ばれるゼリー状の柔らかい組織と, その周囲の線維輪と呼ばれる丈夫な外層とで構成される組織で構成されています。何らかの原因により線維輪に亀裂が生じると、中心部分の髄核が押し出され突出し腰の神経を圧迫し痛みや痺れを生じさせます。この病態が腰椎椎間板ヘルニアです。
腰椎椎間板ヘルニアでは、腰痛だけでなく、臀部から下腿にかけての疼痛や痺れが主体となります。腰椎椎間板ヘルニアの原因として、遺伝的素因、肉体労働などによる腰部への過剰な負荷,生活習慣(喫煙,運動不足等)等さまざまな要因があります。好発年齢は20~40歳ですが、小中学生や高齢者が発症することもあります。MRIによる画像検査で診断が可能ですが、レントゲンには椎体間の距離を測定し診断することが多いです。
治療法は保存治療が第1選択になります。最近の研究では8〜9割の患者さんでは椎間板ヘルニアになっても、自らの免疫力でそのヘルニア塊が2〜3ヶ月以内に改善することが分かっています。基本的には消炎鎮痛剤の内服、湿布、ブロック療法、運動療法にて対処します。もしそれでも改善する兆しがなければ手術療法を選択することがあります。
ただし手術療法を選択しても,、突出した椎間板を取る手術なので椎間板本体は残存します。そのために椎間板ヘルニアの再発は5〜8%の患者さんに発症すると考えられています。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症は、神経の通り道である脊柱管が様々な原因で狭くなり、その中に包まれている馬尾、神経根が慢性的に絞扼され、神経症状が生じた状態です.。多くは脊柱管の後方にある黄色靭帯の加齢に伴う肥厚や、前方からの膨隆した椎間板により脊柱管が狭くなります。
動いた時の下肢の痺れ感や痛み、 脱力感が生じます。特徴的な症状は、歩くと下肢痛や痺れが徐々に強くなり、座って休むと症状が落ち着く間欠跛行と呼ばれるものです。
腰部脊柱管狭窄症は遺伝的素因、加齢によるものがほとんどで、55~80歳代に多くみられます。診断はMRIで可能です。
治療は運動療法や薬物療法等の保存療法から始まり狭窄の程度や状態によっては手術療法が行われます。薬物療法については,、消炎鎮痛薬の他, 圧迫されている神経への血管拡張と血流量の増大を目的に、プロスタグランジンE1製剤を用いることがあります。また, プレガバリンやミロガバリンといった神経障害性疼痛治療薬も効果があるとされております。保存療法で効果が乏しい場合に手術が考慮されます。手術は症状や病態によってインプラントを用いる固定手術や狭くなった脊柱管を拡大する除圧術が行われます。ただ、手術をしても症状の全てをとることは難しく、圧迫された神経の障害は残存するため、足首以下や足裏の痺れなどは取れないことが多いといわれています。
腰椎分離症・分離すべり症
背骨の本体である椎体と後ろ側で関節を構成している椎弓とが分離してしまった状態が腰椎分離症。この分離した部分の腰椎の安定性が失われた状態で放置されると、上下の骨にずれ(すべり)が生じた状態が腰椎分離すべり症になります。
腰痛以外にお尻や太腿に痛みを出す場合があり、特に痛みは腰を後ろに反らせた時に強く出やすいです。中学生頃に、ジャンプや体をひねる動作を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。1回の刺激で起こるわけではなく、スポーツの練習などで繰り返して腰を反らしたり回したりすることで起こります。分離症は10歳代で起こりますが、それが原因となってその後徐々に「分離すべり症」に進行していく場合があります。
治療は先ずは保存療法が選択されます。コルセットで腰への負担を軽減したり、消炎鎮痛剤や、ブロック注射などで症状の軽減を図ります。また、ストレッチや腹筋などのトレーニングを行うのが一般的です。
症状が落ち着いてくるようなら、リハビリなどを継続しつつ様子を見ますが、痛みやしびれが激烈な場合や、足などが動かなくなったり、感覚が無くなってしまう麻痺と呼ばれる症状が出現している場合などは手術療法が検討されます。それでも改善せず、症状が強く、生活に大きな支障が出ている場合には手術療法が検討されます。代表的な手術は骨を削るなどして神経の通り道を広げ、すべりを起こしている背骨部分を、自らの骨や金属などを用いて固定する固定術と呼ばれる手術が選択されます。固定を行うため、術後体を動かす際の違和感などを感じることもあります。
腰痛が良くならない原因
あなたがもし腰痛になられて真っ先に行く場所は整形外科だと思います。
整形外科でレントゲンを撮られおそらくはヘルニアや狭窄症などと診断され、痛み止めの薬を処方されたり腰に電気を当てたり牽引などの物理療法を処方されたり理学療法士にストレッチや筋トレ、腰痛予防体操を指導されることが多いかと思います。
あなたはそれでお持ちの腰痛は良くなりましたか?
良くなっていないのではないでしょうか?
もし本当にヘルニアであったり狭窄症であった場合、手術をする以外根本的な改善は見込めません。なぜなら腰の構造体そのものに問題があるからです。
しかし、当院ではそれらの診断を受けた方でも多くの方が腰痛が良くなられています。
これは腰痛という症状は腰の構造体そのものが変形していなくても起こるものだからです。
良くなっていないのではないでしょうか?
では何が原因で腰痛は起きるのでしょうか?
当院では腰痛が起きる大きな原因を大きく2つ考えています。
1つ目が腰の深部にある組織が硬くなっていることによって起きる腰痛です。
具体的な組織としては大腰筋といわれる腰の筋肉や、腎臓や大腸などの内臓になります。
大腰筋は腰骨から股関節の付け根まで伸びる筋肉になります。座っている姿勢では大腰筋は短縮した状態になるため、デスクワークなどで座っている時間が長いと大腰筋は硬くなりやすくなります。
腎臓は利尿作用のあるアルコールやカフェインを摂り過ぎると負担がかかり張ってきます。また、大腸は食生活の乱れやストレスなどにより張りやすいです。
2つ目が腰以外の関節が硬くなり、動いた時に腰が過剰に動いて痛くなる腰痛です。
これはぎっくり腰などの原因になることが多い腰痛なのですが、例えば首や肩甲骨、肋骨、胸椎など背中の背骨、股関節など腰以外の関節が硬くなると屈む時などに腰だけで動こうとしてしまい過度に腰に負担がかかって腰痛が起きてしまいます。
普段デスクワークで首や肩、股関節を動かす機会が少ない方、重たいものを持ち腕や肩周りの筋肉をよく使う方は腰以外の筋肉が硬くなる傾向があります。
整形外科に行ってもよくならない腰痛をお持ちの方はこれらが原因になっている可能性が非常に高いです。
腰痛を自分で良くする方法
腰痛は体の使い方や普段の生活習慣の積み重ねで生じることがほとんどです。腰に負担のかからない生活を心がけましょう。
腰痛を良くする方法をご紹介します。
①水をしっかり摂る
水を1日に500mlも撮らない方が多いです。水を飲むことで血流が良くなり筋肉や内臓が柔らかくなりやすくなります。水をあまり飲まない方は筋肉や内臓が硬くなりやすく緩みにくくなります。心臓や腎臓などの疾患がない方は1.5〜2L/日水を飲めるように心がけましょう。
気を付けていただきたいことがお酒やコーヒー、お茶など利尿作用のある飲み物を水分をカウントしてしまうことです。利尿作用のあるものはかえって体から水分を排出してしまうためしっかりと水を飲みましょう。
水が苦手な方は麦茶やルイボスティーなどノンカフェインのものを飲みましょう。
②夜更かししない
深夜0時を過ぎても起きてしまっている方は共通して横隔膜が硬くなり呼吸が浅くなってしまっている方がほとんどです。横隔膜が硬くなると横隔膜と筋膜でつながる大腰筋などの腰の筋肉も一緒に硬くなりやすいです。さらに呼吸を補助する首回りの筋肉が硬くなります。これらの大腰筋や首回りの筋肉は腰痛の原因になるためしっかりと睡眠をとるようにしましょう。
理想はお風呂から上がってから1時間以内に22時までにはベッドに入ることをおすすめします。深部体温が下がる時に深い睡眠がとれることと22時〜2時が睡眠のゴールデンタイムといって最も体を休めてくれる時間帯になるからです。
③30分以上座らず30分に1回は立つなど姿勢を変える
筋肉は血流が悪くなることで硬くなります。血液は筋肉のポンプの作用で流れるため同じ姿勢で座っていることで血流は悪くなり全身の筋肉は固まりやすくなってしまいます。30分に一度姿勢を変えるだけでも血流は滞りにくくなります。可能であれば座っている姿勢から立つだけでなく足踏みなどをするとより良いでしょう。
④クーラーなどで体を冷やさない(特に腰やお腹周り)
体が冷えることで血流が悪くなり筋肉は硬くなってしまいます。特にお腹や腰回りが冷えると腰痛に関係する筋肉や内臓が冷え硬くなってしまいます。汗をかいたままクーラーの効いた部屋にいたり、クーラーや扇風機など風に直接当たることでも体温が奪われ体が冷えてしまいます。汗をかいたらタオルなどで拭き、直接冷たい風に当たらないように気を付けましょう。
⑤ストレッチやマッサージを行う
腰痛の原因になりやすい組織のストレッチやマッサージを行うことで腰痛を自分で良くすることができます。ぜひこの3つの組織のセルフケアを行なってみてください。
①大腰筋マッサージ
https://youtu.be/9qmm0bjRRDI
②大臀筋ストレッチ
https://youtu.be/9kutxsAY1sE